源泉徴収票 再発行ガイド|退職後・紛失時の依頼先と手順
目次
まず結論:給与分は勤務先へ依頼する
給与の源泉徴収票を紛失した、転職先や確定申告で必要になった、退職後に前職分を取り寄せたい。この場合の再発行先は、原則としてその給与を支払った勤務先です。
源泉徴収票は、給与を支払った会社が作成・交付する書類です。税務署や市区町村が、会社員の給与分の源泉徴収票を代わりに再発行するわけではありません。まずは発行元の人事、総務、経理、給与担当へ「必要な年分」「提出期限」「受け取り方法」を伝えて依頼します。
再発行の依頼先をケース別に整理
| ケース | 主な依頼先 | 伝える内容 |
|---|---|---|
| 在職中に紛失した | 勤務先の人事・総務・給与担当 | 対象年分、提出先、希望受取方法、本人確認情報 |
| 退職後に前職分が必要 | 前職の人事・総務・給与担当 | 在籍期間、退職日、必要な年分、現住所、連絡先 |
| 転職先の年末調整に使う | 前職の会社 | 転職先の提出期限、年末調整で使うこと、郵送希望の有無 |
| 確定申告に使う | 給与を支払った各勤務先 | 申告対象年、複数勤務先の有無、電子交付の可否 |
| 公的年金等の源泉徴収票 | 日本年金機構などの年金支払者 | 基礎年金番号、本人確認、対象年分、再交付方法 |
源泉徴収票そのものの欄の意味を確認したい場合は、先に 源泉徴収票の見方 を確認すると、再発行後にどの数字を見るべきか整理しやすくなります。
会社へ依頼する手順と伝える内容
再発行の依頼は、電話だけで済ませるよりも、メールや問い合わせフォームなど記録が残る方法も併用すると安全です。特に退職後は、住所変更や本人確認の都合で時間がかかることがあります。
1. 必要な年分を特定する
「令和7年分」「2025年分」など、提出先が求める年分を確認します。転職先提出なのか、確定申告なのかも合わせて整理します。
2. 発行元に連絡する
在職中なら現在の勤務先、退職後なら前職の人事・総務・給与担当へ連絡します。会社名が変わった場合は後継部署や代表窓口も確認します。
3. 本人確認と受取方法を確認する
現住所、社員番号、在籍期間、退職日、生年月日などの確認を求められることがあります。郵送、電子交付、来社受取のどれになるかも確認します。
4. 受領後に内容を確認する
氏名、住所、支払金額、源泉徴収税額、退職日、摘要欄などを確認します。数字の意味は 給与所得税計算ツール で概算確認することもできます。
依頼文の例
件名:源泉徴収票再発行のお願い
お世話になっております。〇年〇月まで在籍しておりました〇〇です。確定申告で必要なため、令和〇年分の源泉徴収票を再発行いただけますでしょうか。本人確認や郵送先確認が必要でしたらご指示ください。提出期限が〇月〇日のため、可能な範囲で発行予定日も教えていただけますと幸いです。
退職後・前職分が必要なとき
退職後でも、前職が発行した給与の源泉徴収票は前職へ依頼します。転職先の年末調整に使う場合、提出期限が短いことがあるため、紛失に気づいた時点で早めに連絡します。
複数の勤務先がある人は、必要な源泉徴収票が1枚とは限りません。年内に複数社から給与を受けている場合は、各社の源泉徴収票をそろえて、転職先や確定申告の入力画面で確認します。
会社が交付してくれない場合
まずは、会社側がすでに郵送したのか、電子交付になっているのか、住所不備で戻っていないかを確認します。担当者不在や繁忙期で遅れているだけの場合もあるため、連絡日、担当部署、回答内容を記録しておくと整理しやすくなります。
それでも交付されない場合は、国税庁の 源泉徴収票不交付の届出手続 など、税務署へ相談する方法があります。制度や手続きは個別事情で扱いが変わるため、勤務先とのやり取りを整理したうえで確認してください。
相談前に控えておきたい情報
- 勤務先名、所在地、連絡先
- 在籍期間、退職日、給与を受けた年
- 再発行を依頼した日、連絡方法、担当部署
- 返答内容、未交付の理由、郵送状況
- 確定申告や転職先提出など、必要になった理由
年金の源泉徴収票を再交付したい場合
老齢年金などの公的年金等の源泉徴収票は、給与の源泉徴収票とは発行元が違います。給与分を勤務先へ依頼するのに対し、年金分は日本年金機構などの年金支払者に再交付を確認します。
日本年金機構は、老齢年金の源泉徴収票について 再交付の案内 を公開しています。必要な年分、本人確認、基礎年金番号やマイナンバーの扱い、郵送にかかる時間などは公式案内で確認してください。
給与と年金の両方がある人は、確定申告時にそれぞれ別の源泉徴収票を使います。給与所得の目安は 給与所得計算ツール、住民税の概算は 住民税計算シミュレーション でも確認できます。
よくある質問
源泉徴収票は何年前の分まで再発行できますか?
会社の保存状況や給与システム、退職時期によって対応が異なります。必要な年分が古い場合でも、まず発行元へ対象年と用途を伝えて確認します。
源泉徴収票の再発行は無料ですか?
会社の運用によります。多くは通常の事務対応として扱われますが、郵送方法や本人確認書類の提出が必要になることがあります。費用や受取方法は勤務先に確認してください。
電子交付の源泉徴収票を印刷して使えますか?
提出先が電子データや印刷物を受け付けるかで扱いが変わります。勤務先の電子交付システムで再ダウンロードできる場合もあるため、まず社内システムと提出先の案内を確認します。
転職先の提出期限に間に合わない場合はどうしますか?
前職へ急ぎで依頼しつつ、転職先の人事担当へ状況を伝えます。年末調整に含められない場合は、後日確定申告で精算することがあります。
源泉徴収票の数字が給与明細と合わないときは?
賞与、課税・非課税手当、社会保険料、退職時期、年末調整の反映状況を分けて確認します。大きな差がある場合は、再発行依頼とは別に勤務先へ内容確認を依頼してください。
参考資料
再発行や不交付の対応は個別事情で変わるため、最新の公式情報も確認してください。